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【2月21日の香港市場】
2018.02.21 18:01
主要指数はそろって大幅高。ハンセン指数は前日比1.80％高の3万1431.89ポイント、H株指数は2.33％高の1万2686.88ポイントと、いずれも大きく反発。レッドチップ指数は5日続伸し、1.38％高の4587.30ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約10％減少し、概算で967億8400万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は中国本土の春節（旧正月）連休にともない停止しており、2月22日に再開する予定。
プレジデントデーの連休が明けたニューヨーク市場は、7日ぶりにダウ平均が反落。幅広い銘柄が利益確定売りに押されたほか、四半期決算への失望売りが出たウォルマートが急落し、ダウ平均の重荷となった。海外市場は悪化したものの、香港市場は昨日の調整もあり、主要指数が小高く寄り付いた。朝方は売りに押される場面もあったが、昨日軟調だった銘柄が買い戻され、その後も上げ幅を拡大。いずれの指数も本日の高値付近で引けた。ハンセン指数は終値で3万1000ポイントを回復。商いは昨日に比べ減少し、1000億HKドルを下回った。
ハンセン指数の構成銘柄では、昨日軟調だった銘柄が大幅高。昨日の下落率4位だった碧桂園控股（02007.HK）が、本日は上昇率1位の5.59％高。本土系石油株もそろって反発し、中国石油化工（00386.HK）が上昇率2位の3.71％高だったほか、中国石油天然気（00857.HK）が2.76％高、中国海洋石油（00883.HK）が2.64％高。銀行株も反発し、中国工商銀行（01398.HK）が上昇率4位の3.34％高だったほか、交通銀行（03328.HK）が3.22％高、中国建設銀行（00939.HK）が2.76％高だった。
時価総額の大きなテンセント（00700.HK）は2.73％高。大年夜（旧暦大晦日）にチャットアプリ「微信」（WeChat）で紅包（お年玉）を送受信したユーザー数が、総人口の約49％に相当する約6億8800万人に上り、前年に比べ1億人近くも増加したことが材料となった。お年玉を送受信したユーザーをオフラインへ誘導し、ニューリテール（新しい小売り）の利用者育成に取り込んでいることなどをアナリストが高く評価し、これを好感したもようだ。
香港交易所（00388.HK）は1.94％高。4月に退任する周松崗・主席に代わり、香港金融発展局の史美倫・主席がトップに就任すると外電が報じ、これが手がかりとなった。来週に17年11月本決算の発表を控えているAIA（01299.HK）は、新契約価値への期待を背景に1.73％高。また、昨日の下落率1位だったHSBC（00005.HK）は買い戻され、0.80％高だった。（中国部・千原）
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