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【11月27日の中国本土市場】
2017.11.27 17:20
主要指数はそろって下落。上海市場はいずれも反落し、上海総合指数は前営業日比0.94%安の3322.22ポイント、B株指数は1.30%安の337.32ポイントだった。深セン市場はそろって4日続落となり、深セン成分指数が1.91%安の1万954.18ポイント、B株指数が2.36%安の1136.29ポイントと、大幅安に沈んだ。両市場の売買代金は先週末比で約2%減少し、概算で4314億元。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は7億200万元の売り越しに転じた。「深股通」(香港経由の深センA株投資)も売り越しに転じ、売越額は5億7500万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
週明けの本土市場は約6割半の銘柄が値下がりした。上海総合、深セン成分の両指数は徐々に下げ幅を広げ、いずれも本日の安値圏で大引け。上海総合指数は3300ポイント割れが視野に入った。先週に続いて10年物国債利回りの高止まりが継続。12月からの2カ月で計8600億元もの非流通株が売却解禁となることもあり、需給悪化の懸念が幅広い銘柄への利益確定売りにつながった。当局による金融取引規制の強化、業界団体による無認可のオンライン小額ローン会社への融資停止要求なども悪材料視された。一方で堅調な中国経済の動向や、米国の株式市場や原油市場の上昇などが支援材料になった。
足元堅調だった5G(第五世代移動通信)の関連銘柄が調整した。中興通訊'A'(000063.SZ)と東方通信'A'(600776.SS)がストップ安、中国聯合網絡通信(600050.SS)が8.48%安、烽火通信(600498.SS)が8.40%安。最近の代表的なテーマ株である電気自動車(EV)関連株も利益確定売りに見舞われ、BYD'A'(002594.SZ)がストップ安、天斉リ業(002466.SZ)が9.07%安、寧波杉杉(600884.SS)が3.39%安。燃油コスト負担の拡大を織り込み、春秋航空(601021.SS)が9.42%安、中国南方航空'A' (600029.SS)が5.94%安、中国東方航空'A'(600115.SS)が4.47%安など、航空大手が軒並み値下がりした。
また、長期金利の上昇を嫌気し、緑地HD(600606.SS)が0.96%安、万科企業'A'(000002.SZ)が0.88%安など、不動産株がやや軟調。全般的な金融引き締めへの警戒感から、大型の銀行・保険株が総じてさえない。新華人寿保険'A'(601336.SS)が2.22%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.48%安。
一方で北京、天津の両直轄市による共同モデル地区建設の構想を手がかりに、北京金隅'A'(601992.SS)が2.43%高、天津創業環保'A'(600874.SS)が1.69%高と、関連する地場系銘柄の一角が上昇。
なお、B株市場はA株に連れ安し、幅広い銘柄が下落。値上がりはわずか5銘柄にとどまった。(中国部・畦田)
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