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【9月20日の香港市場】
2017.09.20 18:02
主要指数はそろって反発。ハンセン指数は0.27%高の2万8127.80ポイント、H株指数は0.42%高の1万1173.51ポイント、レッドチップ指数は0.50%高の4450.40ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約3%減少し、概算で970億4000万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が10億7400万元、深セン経由が10億3600万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が8日続伸し、6日連続で過去最高値を更新。米金利が引き続き上昇し、金融株が続伸した。ナスダック総合株価指数は3日続伸し、過去最高値を更新。良好な外部環境を背景に、香港の主要指数は朝方こそ下げに転じる場面もあったが、その後は堅調に推移した。本土マネーの動きは活発で、「港股通」の約定額はメインボード売買代金の約14%を占めた。
ハンセン指数の構成銘柄では、吉利汽車(00175.HK)が上昇率1位の5.72%高。新車発売でブランド競争力が一段と高まるとアナリストが指摘し、これが手がかりとなった。上昇率2位は中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)の3.81%高。4G(第四世代移動通信)の新規ユーザー数が大方の予想以上に伸びたことを好感した。
神華能源(01088.HK)は石炭の値上がりを追い風に、上昇率3位の2.56%高。中銀香港(02388.HK)は上昇率4位の1.97%高。香港銀行間貸出金利(HIBOR)の上昇で利ザヤが向上するとアナリストが指摘し、投資判断と目標株価を引き上げられたことが材料視された。
香港交易所(00388.HK)は1.20%高。株価の割安感や売買代金の増加を背景に、アナリストが投資判断と目標株価を引き上げたことを好感した。ナスダックのハイテク株が買われたことを受け、瑞声科技(02018.HK)が1.48%高、テンセント(00700.HK)が0.63%高だった。
一方、中国海外発展(00688.HK)が1.58%安と続落し、昨日と同じく下落率1位。同業の華潤置地(01109.HK)は反落し、0.73%安だった。新鴻基地産(00016.HK)が下落率3位の0.96%安など、金利に敏感な香港系不動産株がHIBORの上昇を嫌気し、総じて軟調だった。中国移動(00941.HK)は4Gの新規ユーザーの伸びが鈍化したことが悪材料となり、0.55%安だった。
そのほかでは、BYD(01211.HK)が12.67%高。相次ぐ新車発売計画を背景に、2019年の販売台数が大幅に増加すると予想するアナリストが、目標株価を大きく引き上げたことが買い材料視された。中国航空工業国際(00232.HK)は80.82%高。米国の航空エンジンメーカーを親会社から買収する計画を発表し、これを好感した。(中国部・千原)
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