中国株ニュース 詳細
【5月16日の中国本土市場】
2017.05.16 17:01
主要指数はそろって上昇。上海B株を除き、4日続伸した。上海市場は上海総合指数が前日比0.73%高の3112.96ポイント。B株指数は1.11%高の325.27ポイントと、3日ぶりに反発した。深セン市場は深セン成分指数が2.04%高の1万46.66ポイント、B株指数が0.69%高の1098.21ポイント。両市場の売買代金(速報値)は前日比で約3割も増加し、概算で4607億元だった。また、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の買越額は16億5300万元に増加。「深股通」(香港経由の深センA株投資)も15億900万元に膨らんだ。
前場の上海総合指数は軟調に推移し、下落率は1%に迫る場面もみられた。「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)サミットの閉幕を受けて材料出尽くしの売りが出たほか、4月の外国為替資金残高(国内で外貨から両替された人民元の残高)が前月比で18カ月連続減少し、中国人民銀行(中央銀行)の引き締め姿勢が嫌気された。もっとも、後場に入ると地合いが改善。指数は中盤に上げに転じると、7営業日ぶりに3100ポイント台を回復して高値引けした。また、深セン上場の新興企業などで構成する創業板指数が動意付き、今年一番の上げ幅を記録した。本土株市場全体でも値下がり銘柄は5%程度に過ぎず、先週までの調整で値ごろ感が強まっており、自律反発狙いの買いが活気づいた。
昨日に続いて「雄安新区」のテーマ株が物色された。北京キャピタル(600008.SS)がストップ高、北京金隅'A'(601992.SS)が8.56%高、唐山港(601000.SS)が5.78%高、冀東水泥【売付のみ】(000401.SZ)が4.23%高。環境保護関連の銘柄に買いが入り、中材節能(603126.SS)がストップ高、東江環保'A'(002672.SZ)が6.10%高、清新環境(002573.SZ)が4.56%高。また、半導体・液晶関連の銘柄に業績期待の買いがみられ、光迅科技(002281.SZ)がストップ高、京東方科技'A'(000725.SZ)が7.73%高、法拉電子(600563.SS)が6.10%高、紫江企業(600210.SS)が5.70%高だった。一方で中国工商銀行'A'(601398.SS)が1.96%安、南京銀行(601009.SS)が1.11%安、中国銀行'A'(601988.SS)が0.81%安など、銀行株がさえず、上海総合指数の上げ幅を縮めた。「一帯一路」をテーマとするインフラ輸出関連株も引き続き利益確定売りに押され、中国核建(601611.SS)が5.35%安、中国交通建設'A'(601800.SS)が1.36%安。
なお、B株市場はA株に連れ高し、値下がりはわずか15銘柄にとどまった。上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率2位の3.73%高と買われ、指数の上昇をけん引。深センB株でも液晶大手の京東方科技(200725.SZ)がA株に連れ高し、上昇率1位の4.74%高で引けた。(中国部・畦田)
- 外国株式のリスク
- 外国株式等は、株価(価格)の変動等により損失が生じるおそれがあります。また、為替相場の変動等により損失(為替差損)が生じるおそれがあります。上場投資信託(ETF)は連動対象となっている指数や指標等の変動等や発行体となる金融機関の信用力悪化等、上場不動産投資信託証券(REIT)は運用不動産の価格や収益力の変動等により、損失が生じるおそれがあります。
- 外国株式取引の手数料について
-
外国株式取引の手数料はお客様の取引形態により違いがあるため、投資にかかる手数料についてはこちらをご確認ください。
外国株式取引は、クーリング・オフの対象にはなりません。
- 中国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容、表示方法のご説明、また配当情報の注意点などを記載しています。
詳しくは中国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
- 米国株の株価・企業情報などについて
- 株価情報の提供元や表示内容などを記載しています。
詳しくは米国株の株価・企業情報などについてをご覧ください。
-
ニュース
-
決算・上場スケジュール
-
STOCKVOICEオンデマンド放送
-
便利なツール・サービス
-
ゼロから始める中国株入門