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【3月29日の香港市場】
2017.03.29 18:42
主要指数はまちまち。ハンセン指数は0.18％高の2万4392.05ポイント、H株指数は0.11％高の1万437.51ポイントと、小幅に続伸した。一方でレッドチップ指数はわずかに反落し、0.39％安の3952.13ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約1割増加し、概算で772億5000万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は、上海経由が11億4500万元、深セン経由が6億9400万元だった。
前日の米国株市場は複数の経済指標が好感され、ダウ平均は150ドル上昇。また、産油国同士の協調減産継続の観測から、原油相場が反発した。外部環境の改善を受け、本日の香港株市場では主要指数が小高くスタート。もっとも、その後は上値が重く、ハンセン、H株の両指数は概ね小高くもみ合う展開となった。また、レッドチップ指数はすぐに下げに転じ、小幅安で低迷した。本日の人民元レートが対米ドルで急落したことや、中国人民銀行（中央銀行）が4日連続でオペレーションによる資金供給を見送ったことなどが嫌気された。
ニュージーランド訪問中の李克強首相が自由貿易協定の拡大に向けて交渉入りすることで同国政府と合意。連日のバルチック海運指数（BDI）の上昇も追い風になり、外需関連株が総じて堅調だった。パソコン世界最大手の聯想集団（00992.HK）が1.18％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。海運最大手の中遠海運控股（01919.HK）が4.91％高、兄弟会社の中遠海運発展（02866.HK）が3.52％高だった。港湾大手が物色され、大連港（02880.HK）が4.19％高、廈門国際港務（03378.HK）が3.68％高。
また、国有銀行大手の中国農業銀行（01288.HK）は本決算でかろうじて最終増益を確保したことから、0.84％高としっかり。中国銀行（03988.HK）が0.51％高、中国建設銀行（00939.HK）が0.47％高など、ほかの国有銀行株も底堅かった。また、米テスラ社への出資が明らかとなり、ゲーム最大手のテンセント（00700.HK）が堅調に推移して0.88％高。ほかのゲーム会社も物色され、火岩控股（08345.HK）が11.62％高、IGG（00799.HK）が9.40％高、智傲控股（08282.HK）が1.96％高だった。
一方で相次ぐ不動産引き締め策の導入が嫌気され、本土系不動産株が概ねさえない。住宅販売最大手の万科企業（02202.HK）が4.51％安に沈んだほか、緑城中国（03900.HK）が2.86％安、広州富力地産（02777.HK）が0.96％安。もっとも、中国恒大（03333.HK）は大幅減益の本決算を発表したものの、コア利益の大幅増や再編完了後の特別配当などへの期待感から、8.93％高だった。（中国部・畦田）
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