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【3月29日の中国本土市場】
2017.03.29 17:17
主要指数はいずれも下落。上海市場はそろって3日続落し、上海総合指数が前日比0.35％安の3241.31ポイント、B株指数が0.59％安の339.47ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日続落し、0.40％安の1万520.81ポイント。B株指数は反落し、0.18％安の1145.09ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約16％増加し、概算で5401億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）の買越額は2億2300万元。「深股通」（香港経由の深センA株投資）は1億800万元の買い越しだった。
上海総合指数は方向感を欠く展開だった。前日終値付近で寄り付き、下げ幅を拡大。前場の中盤で本日の安値を付けると、その後は買い戻され、前場終了間際に上げに転じた。その後は小幅高で推移したが、大引け間際に再び下げに転じた。ただ、商いは活発で、両市場の売買代金は5000億元を超えた。上海市場は全体の6割半の銘柄が下落。深セン市場の下落銘柄は全体の7割近くに上った。
上海A株市場では主力の銀行株、二大石油株、保険株がまちまち。証券株の一角が後場で急落し、中原証券'A'（601375.SS）が9.57％安、中国銀河証券'A'（601881.SS）が7.07％安だった。こうしたなか幅広い港湾株が反発。営口ポート【売付のみ】（600317.SS）、日照港（600017.SS）、大連港'A'（601880.SS）、錦州港務'A'【売付のみ】（600190.SS）がいずれもストップ高。このほか唐山港（601000.SS）が6.44％高、寧波港（601018.SS）が6.13％高、天津港（600717.SS）が5.04％高、上海ポート（600018.SS）が3.91％高だった。ニュージーランドを訪問した李克強首相が、同国との自由貿易協定の拡大をめぐり、4月下旬に北京で協議することで合意。「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」（一帯一路）構想での協力関係強化でも覚書を交わし、これらが材料視されたもようだ。深センA株市場でも港湾株が大幅高。塩田港（000088.SZ）がストップ高だった。
そのほかの運輸株も買われ、上海A株市場では福建発展高速公路（600033.SS）がストップ高だったほか、廈門空港（600897.SS）が4.88％高など、福建省関連の銘柄が目立った。
上海B株市場は全体の7割半の銘柄が下落した。純粋B株の下げが大きく、上海匯麗建材（900939.SS）が7.42％安、大化集団大連化工（900951.SS）が7.22％安となり、下落率1～2位に並んだ。一方、錦州港務（900952.SS）はA株に連れ高し、上昇率1位の3.00％高だった。深センB株市場の下落銘柄は全体の6割あまりだった。こうしたなか、運輸関連株が買われ、広東高速道路（200429.SZ）が上昇率1位の2.38％高、深セン赤湾港航（200022.SZ）が同2位の1.70％高だった。（中国部・千原）
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