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【1月18日の中国本土市場】
2017.01.18 17:03
主要指数はまちまち。上海市場はいずれも小幅に続伸し、上海総合指数が前日比0.13％高の3113.01ポイント、B株指数が0.08％高の332.42ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が小反落し、0.22％安の9804.75ポイント。B株指数は小幅に続伸し、0.07％高の1096.24ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約11％減少し、概算で3167億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は8億6100万元の買い越し。「深股通」（香港経由の深センA株投資）の買越額は6億1500万元だった。
昨日はV字回復となった上海総合指数だが、本日は小安く寄り付いた。朝方で3100ポイントを割り込むと、押し目買いが入り、上げに転じた。その後は小幅高で推移した。上海市場は下落した銘柄の方が多かったものの、時価総額の大きな銀行株などに支えられ、上海総合指数は小幅高となった。深セン市場は全体の6割あまりの銘柄が下落した。
IPO（新規公開）の常態化をめぐる議論が浮上するなか、上場企業の増資に関する政策を当局が検討していることが明らかとなり、需給悪化への警戒感が再び強まった。こうしたなか春節（旧正月）が近づいているうえ、米国のトランプ大統領の就任が迫っていることもあり、手控えムードが強かった。
上海A株市場では時価総額の大きな銀行株や保険株が総じて堅調。二大石油株はまちまち。そのほかでは鉄鋼株が堅調。宝山鋼鉄（600019.SS）が16年12月本決算について前年比770％増益となる見通しを発表し、これを受けて2.33％高。武漢鋼鉄（600005.SS）が4.10％高、馬鞍山鋼鉄'A'（600808.SS）が2.67％高と、連れ高した。
中国遠洋海運集団有限公司（コスコシッピング）が香港最大の船会社として知られる東方海外（00316.HK）を買収すると伝わり、その傘下企業が堅調。中遠海運控股'A'（601919.SS）が2.46％高、中遠海運発展'A'（601866.SS）が1.77％高、中遠海運能源運輸'A'（600026.SS）が1.71％高だった。
「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」（一帯一路）構想のフォーラムが今年5月にも北京市で開かれることが明らかとなり、セメント株や建設株が買われた。金相場の上昇を好感し、産金株も堅調だった。深センA株市場でも同様のセクターが堅調だった。
上海B株市場は上昇銘柄と下落銘柄が同数だった。深センB株市場は上昇銘柄の方がわずかに多かった。（中国部・千原）
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