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【1月12日の香港市場】
2017.01.12 18:27
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は6日ぶりに反落し、前日比0.46%安の2万2829.02ポイント。H株指数は3日ぶりに小反落し、0.11%安の9723.05ポイント。レッドチップ指数は0.009%安の3721.27ポイントと、わずかな差で4日ぶりの反落となった。メインボードの売買代金は前日に比べ約9%減少し、概算で632億5300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が3億6000万元、深セン経由は3億9000万元だった。
ニューヨーク市場はダウ平均が3日ぶりに反発した。トランプ次期大統領が記者会見で薬価高騰を批判し、製薬株が売られた一方、原油相場の上昇を受けてエネルギー株が買われた。外部環境は好転したものの、香港市場は昨日まで続伸していたことから、本日は香港地場系の銘柄を中心に利益確定売りに押された。前場はハンセン指数が前日終値を挟んで一進一退。H株指数とレッドチップ指数は総じて小高かった。後場に入ると、主要指数は総じてマイナス圏で推移。上海総合指数が下げ足を速めたことを嫌気し、香港市場でも本土系銘柄が売られたことが重荷となった。
ハンセン指数の構成銘柄では、昨日は軟調だった聯想集団(00992.HK)が反発し、本日は上昇率1位の2.20%高。2016年の世界のパソコン出荷台数が前年比で5.7%減少するなか、同社の減少率が3.0%にとどまった(米IDC調査)ことなどから、買い戻されたもようだ。本土系不動産株は続伸し、中国海外発展(00688.HK)が1.11%高、華潤置地(01109.HK)が0.53%高。地方政府が現地の事情に応じて不動産税などをイノベーションすることを支持すると、国家発展改革委員会の主任が表明。地方によっては税率が緩和されるとの思惑から買われたもようだ。
一方、マカオのカジノ株がそろって売られ、サンズチャイナ(01928.HK)が2.52%安、銀河娯楽(00027.HK)が2.20%安となり、下落率1~2位に並んだ。外貨両替や海外送金を規制する指示を秘密にするよう当局が銀行に要請したと外電が報じ、これが材料視された。当局は報道内容を否定したが、投資家の懸念を払しょくするには至らなかったもようだ。(中国部・千原)
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