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【12月22日の中国本土市場】
2015.12.22 17:29
主要指数いずれも上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.25%高の3651.76ポイント、A株指数が0.24%高の3822.44ポイントと、小幅に続伸、B株指数は10日続伸し、2.63%高の431.47ポイント。深セン市場はA株指数が続伸し、0.91%高の2489.58ポイント。B株指数は4日続伸し、0.94%高の1336.65ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約7%減少し、概算で8743億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は引き続き売り越しとなり、売越額は5億元だった。
上海総合指数は前日終値付近で寄り付き、前場にかけて下げ幅を広げた。後場は一本調子で下げ幅を縮小し、中盤で上げに転じ、絵にかいたような「V字回復」となった。上海市場は全体の5割半の銘柄が上昇した。深セン市場の上昇銘柄は全体の6割近くに上った。売買代金は4日ぶりに9000億元を下回った。
昨日終了した中央経済工作会議で、過剰生産問題の解決、在庫消化、デレバレッジ(負債圧縮)、企業コスト削減などが、来年の主要課題に位置づけられた。不動産デベロッパーに対しては、値下げによる住宅在庫の消化を奨励。農民による都市部での住宅購入も支援するという。ただ、大きなサプライズはなく、株式市場への影響は限定的だった。
上海A株市場では銀行株がまちまち。全体的に大型銀行株が軟調だった。二大石油株もさえない。保険株や証券株は堅調だった。こうしたなか政府の住宅政策を手がかりに、不動産株の一角が堅調。国際貿易センター(600007.SS)、新潮実業【売付のみ】(600777.SS)がストップ高だったほか、金地グループ(600383.SS)が8.65%高。建材株も買われ、福建セメント(600802.SS)が5.04%高、西蔵天路(600326.SS)が4.34%高だった。小売株も堅調で、欧亜グループ(600697.SS)、新華百貨商業【売付のみ】(600785.SS)、銀座グループ(600858.SS)がストップ高。国産ソフトウエア関連株が後場から買われ、浪潮ソフト(600756.SS)、中国ソフト(600536.SS)がストップ高だったほか、東軟グループ(600718.SS)が5.44%高、華勝天成(600410.SS)が4.65%高だった。
上海B株市場の上昇銘柄は全体の9割半に達した。時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率1位の9.31%高となり、上海B株指数の大幅高に寄与した。深センB株市場は全体の6割半の銘柄が上昇した。(中国部・千原)
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