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【11月20日の香港市場】
2015.11.20 18:10
主要指数はそろって続伸。ハンセン指数は前日比1.13%高の2万2754.72ポイント、H株指数は1.06%高の1万302.00ポイント、レッドチップ指数は0.99%高の4180.82ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約4%減少し、概算で644億3300万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)の買越額は4億6800万元だった。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が方向感を欠いた値動きとなり、4日ぶりに小反落。こうした外部環境を背景に、香港市場も手がかりを欠き、ハンセン指数とH株指数は朝方から小幅安で推移した。レッドチップ指数は前日終値を挟んで一進一退。後場の中盤で上げに転じ、取引終了間際に一気に上げ幅を広げた。同じ時間帯にダウ平均先物が大きく上昇しており、これが追い風となったもようだ。週末であることから手控えムードが強く、売買代金は低水準にとどまった。
ハンセン指数の構成銘柄では、香港系不動産株の上昇が目立った。恒基地産(00012.HK)が上昇率1位の3.13%高、新鴻基地産(00016.HK)が同3位の2.89%高。ダウ平均先物が上昇したことから、その背景に米国の利上げ懸念が和らいだことがあるのではという連想が働いたもようだ。崑崙能源(00135.HK)は工業向け天然ガスの値下げを材料に続伸し、同2位の2.96%高。華潤置地(01109.HK)は北京市での土地取得計画を予想オーバーということで見送ったことが評価され、同4位の2.79%高だった。
石油株が続伸し、中国海洋石油(00883.HK)が2.64%高、中国石油天然気(00857.HK)が2.17%高。中国人民銀行(中央銀行)が常備貸出ファシリティー(SLF)の金利を引き下げたことを好感し、本土系銀行株が堅調。中国移動(00941.HK)が10月の4G(第四世代移動通信)ユーザーが順調に伸びたことを手がかりに0.87%高だった。
一方、昨日の上昇率4位だった華潤電力控股(00836.HK)が反落し、本日は下落率1位の1.76%安。消費関連株の一角が売られ、康師傅(00322.HK)が下落率2位の1.49%安、蒙牛乳業(02319.HK)が同3位の1.46%安。また、海外金融機関の人民元融資チャネルが縮小されるとの報道を受け、香港系銀行株の一角が軟調だった。(中国部・千原)
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