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【9月18日の香港市場】

2015.09.18 18:19

 主要指数はハンセン指数が小反発し、前日比0.30%高の2万1920.83ポイント、H株指数は3日続伸し、0.64%高の1万28.38ポイントだった。一方でレッドチップ指数は3日ぶりに反落し、0.60%安の4048.53ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約6%増加し、概算で955億2700万HKドル。「港股通」(上海経由の香港株投資)の買越額は1億2200万元にとどまった。

 注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)は事前予想の通り、利上げの見送りを決定。これを受けた週末の香港市場は買い戻す動きが続いた。ハンセン、H株の両指数は概ねプラス圏で推移。H株指数は1万ポイントの大台を回復した。一方で中国経済減速への懸念も強く、上値の重さからハンセン指数は2万2000ポイント台を回復できずに大引け。また、レッドチップ指数は主力銘柄に足を引っ張られ、終始マイナス圏で低迷した。

 交通インフラの整備にともないマカオの観光客が増加するとの見通しから、マカオのカジノ株に押し目買いが入った。サンズチャイナ(01928.HK)が5.75%高、銀河娯楽(00027.HK)が4.06%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、3位。利上げ見送りを受け、米国と金融政策で連動する香港の地場系銘柄が堅調。特に影響が大きい不動産セクターは、長江地産(01113.HK)が同2位の4.69%高、新鴻基地産(00016.HK)が同4位の3.83%高、新世界発展(00017.HK)が2.57%高。来週の習近平・国家主席の訪米に、中国の有力企業15社の経営トップが随行すると伝えられ、それに含まれるテンセント(00700.HK)が0.74%高。中国勢が米国での高速鉄道建設に初めて参加するとの観測が引き続き材料視され、鉄道インフラ株が買われた。中国中車(01766.HK)が6.94%高、中国鉄建(01186.HK)が3.68%高、中国交通建設(01800.HK)が3.39%高。

 一方で原油相場の反落を受け、石油大手の中国石油化工(00386.HK)が0.56%安、中国海洋石油(00883.HK)が0.11%安。また、前日買われたIT大手の聯想集団(00992.HK)は利食い売りに押され、2.43%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。銀行株もさえない。米国の利上げ先送りによる金利収入の伸び悩みを嫌気し、世界金融大手のHSBC(00005.HK)が1.31%安。ハンセン指数の上値を抑えた。このほか、本土系銀行株も中国工商銀行(01398.HK)が1.04%安、中国銀行(03988.HK)が0.84%安と低迷した。(中国部・畦田)

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