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【6月18日の香港市場】

2015.06.18 18:28

 主要指数はいずれも反落。ハンセン指数は前日比0.22%安の2万6694.66ポイント、H株指数は1.12%安の1万3263.37ポイント、レッドチップ指数は0.27%安の4919.24ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約12%減少し、概算で1062億200万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は端午節にともない、本日から今月22日まで中止。23日から再開する予定。

 前日のニューヨーク市場は、利上げのペースが緩やかになるとの観測を受け、ダウ平均が続伸した。外部環境はやや改善したものの、香港の次期行政長官選挙の制度改革案をめぐる採決を控え、ハンセン指数は朝方から前日終値を挟んで一進一退。H株指数は上海総合指数の動きを嫌気し、軟調に推移。レッドチップ指数は構成銘柄の一角が大幅高となったことを受け、堅調だった。香港政府が提出した選挙制度改革案は、賛成を投じると目されていた議員の多数が議場から退出し、残った議員で採決され、否決されるという意外な結果に終わった。これを受け、香港の主要指数は大きく上方に動いたが、上海総合指数が後場で下げ幅を広げたことで、香港市場でも本土系の銘柄を中心に売られ、いずれも反落した。様子見ムードが強く、売買代金は低水準にとどまった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、昨日は堅調だった本土系の下げが目立った。銀行株では交通銀行(03328.HK)が下落率2位の2.39%安、中国銀行(03988.HK)が1.14%安、中国工商銀行(01398.HK)が0.93%安。そのほかでも、中国人寿保険(02628.HK)が2.16%安、中国海洋石油(00883.HK)が1.43%安、中国石油天然気(00857.HK)が0.81%安だった。

 一方、華潤創業(00291.HK)が上昇率1位の8.17%高。ビール関連以外の事業資産の売却と特別配当について、いずれも金額を引き上げると発表し、これが大きな好材料となった。本土系不動産株も堅調で、華潤置地(01109.HK)が同2位の2.45%高、中国海外発展(00688.HK)が1.08%高。海外の個人に対する住宅購入制限を撤廃するとの情報が流れ、これが手がかりとなったもようだ。このところ調整が続いた百麗国際(01880.HK)が反発し、1.08%高。マカオのカジノ株がそろって堅調で、サンズチャイナ(01928.HK)が1.18%高、銀河娯楽(00027.HK)が1.03%高だった。(中国部・千原)

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