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【1月21日の中国本土市場】
2015.01.21 18:05
主要指数はそろって大幅続伸。上海市場は上海総合指数が前日比4.74%高の3323.61ポイント、A株指数が4.75%高の3482.88ポイント、B株指数が1.61%高の291.54ポイント。深セン市場はA株指数が2.40%高の1580.09ポイント、B株指数が1.93%高の1078.64ポイント。両市場の売買代金は前日に比べ約14%増加し、概算で7914億元だった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)の売買代金は21億3500万元の買い越しとなり、消化率は17%に低下した。
上海総合指数は小高く寄り付くと、序盤で3200ポイントを回復。その後も一本調子で上げ幅を広げ、後場の中盤でも再び大台を抜き、3日ぶりに終値を3300ポイントに乗せた。上昇率は約5年3カ月ぶりの大きさとなり、今月19日の暴落前の水準まで52.88ポイントに迫った。商いも活発で、売買代金は11営業日ぶりに7000億元を超えた。上昇銘柄は上海市場で9割近くに達し、深セン市場では8割近くに上った。
上海市場は主力の石油株と金融株が堅調。石油株では中国石油天然気'A'(601857.SS)が7.26%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が4.43%高。昨年の中国の産油量が1億1300万トンを超えたというニュースが追い風となったほか、中国石油化工'A'をめぐっては同社が初めて海外で手がけた石油精製プロジェクトが商業化段階に入り、材料視されたもようだ。四大国有銀行がいずれも大幅高となり、上海総合指数の上昇に寄与。中国銀行'A'(601988.SS)が9.88%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が6.03%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が5.60%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が5.55%高。中国人民銀行(中央銀行)が中期流動性ファシリティー(MLF)を通じた流動性の供給を続けているとの観測が流れ、これを好感したもようだ。不動産株も流動性供給を手がかりに上昇が目立った。
保険株も買われ、中国人寿保険'A'(601628.SS)、太平洋保険'A'(601601.SS)がストップ高だったほか、平安保険'A'(601318.SS)が9.54%高。2020年には養老保険だけでも保険業界の直接投資規模は4500億元に達するとの予想を示した保険当局の白書が材料視された。証券株は反発し、海通証券'A'(600837.SS)がストップ高、中信証券'A'(600030.SS)が7.71%高。証券業界全体の純利益が、昨年は前年比で約119%増加したと中国証券業協会が発表し、業績への期待感が膨らんだ。
B株市場は上海と深センのいずれも9割の銘柄が上昇した。値下がりは4銘柄のみ。上海九竜山(900955.SS)は主要株主の保有株売却が嫌気され、0.21%安。また、ルーブル・ホテルズ・グループの買収を計画している上海錦江国際酒店発展(900934.SS)が利益確定売りに押されて0.24%安。(中国部・千原)
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