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【10月22日の中国本土市場】
2014.10.22 17:35
主要指数はそろって続落した。上海市場はいずれも小幅安となり、上海総合指数が前日比0.56%安の2326.55ポイント、A株指数が0.56%安の2435.74ポイント、B株指数が0.26%安の258.67ポイント。深セン市場はA株指数が1.11%安の1374.76ポイントだったほか、B株指数も0.28%安の964.97ポイントと小安かった。両市場の売買代金は概算で2896億元にとどまり、前日比で約6%減少。3000億元を割り込んだのは今年9月1日以来。
本土市場は約7割の銘柄が値下がりした。企業決算への期待感や外部環境の改善などを背景に、上海総合指数は後場の初めまで底堅く推移。しかし、その後はマイナス圏に沈み、続落して引けた。引き続き前日に発表された中国の経済指標が景気先行きの不透明感を高め、景気敏感株を中心に幅広い銘柄が軟調。中国人民銀行(中央銀行)が利下げに慎重姿勢と伝わり、不動産株が続落した。このほか、エボラ出血熱関連の思惑買いが入っていた医薬セクターなども調整売りに曝された。一方で中央政府のプロジェクト承認を受け、鉄道インフラ建設の関連銘柄が堅調。スポーツ産業や軍需関連株も物色された。ただ、中国共産党の第18期中央委員会第4回全体会議(四中全会)の閉幕日を明日に控え様子見ムードも根強く、積極的に買い戻す動きは限られた。
B株市場はA株に連れ安となり、値上がり数は約3割にとどまった。上海B株ではリゾート開発会社の上海九竜山(900955.SS)が7.74%安で下落率1位。競馬関連事業への期待感から先週末に急騰した分、利食い圧力に見舞われた。上海大名城(900940.SS)が2.37%安、上海市北高新(900902.SS)が2.10%安、金山開発建設(900916.SS)が1.87%安、上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)が0.56%安など、地場系の開発業者もさえない。こうしたなか、セメント大手の華新セメント(900933.SS)が大幅増益の1-9月期決算を明らかにし、0.57%高。黄山旅行開発(900942.SS)は大株主の買い増しが引き続き好感され、1.31%高と続伸し上昇率1位となった。
深センB株では通信設備メーカーの南京普天通信(200468.SZ)が下落率1位の6.03%安。赤字拡大の1-9月期決算がそのまま嫌気された。酒造大手がさえず、安徽古井貢酒(200596.SZ)が3.65%安、張裕葡萄酒(200869.SZ)が1.76%安。今月末までに発表する同決算の下振れが警戒された。自動車業界全体の販売減速が織り込まれ、ディーラーの深セン特力集団(200025.SZ)が3.03%安、エンジン部品の無錫威孚高科技(200581.SZ)が1.21%安、完成車メーカーの江鈴自動車(200550.SZ)が0.19%安。ただ、大手の長安汽車(200625.SZ)はすでに1-9月期の好業績見通しを明らかにしており、今後のシェア拡大の期待感から0.85%高で引けた。(中国部・畦田)
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