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中国株市場の中長期的見通し

2017年7月6日

今 中国株を注目する理由

“世界の市場“としての中国経済の高い将来性

中国経済は今後3年間も世界平均を上回る6%台の高成長を維持する見通し。毎年、新たに一つの国レベルの経済規模が生まれる計算となり、国内経済は“世界の市場”としてあらためて注目を集める。

IMF、世界銀行による世界経済の成長率見通し(%、実質)
世界2位の経済規模で6%台の成長率を維持する点に注目。15年の名目GDPは700億米ドル近く増加し、これはスイス、サウジの経済規模に匹敵する。
世界との一体化が進む中国

保護主義的傾向を強める米欧と異なり、中国経済の国際化は益々進展する可能性が高い。金融面は人民元の国際化に加え、中国・香港間の相互取引の促進、MSCI指数のA株採用で海外マネーの動きが活発に。

世界との一体化が進む中国
改革を通じた企業の競争力向上、海外展開が加速へ

官民挙げたサプライサイド(供給側)改革が進行中。着実に経済・企業の質的向上で成果が出ており、海外で競争力を持つ大手企業も出てきた。今後、中国企業の海外展開が本格化する見通し。中国の国家戦略である「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)構想も追い風に。

中国の世界戦略「一帯一路」の概念図 概念図
金融面は15年末に発足したAIIB(アジアインフラ投資銀行)が支える。加盟国・地域はアジア開発銀行を超える70に増加。
中国と西欧を陸と海で繋ぐ一大経済圏構想。沿線には60以上の国があり、世界人口の6割以上(約44億人)、GDPの3割(約23兆米ドル)を占める。複数の経済回廊を想定し、中国と関連国間で大型の投資契約が次々と成立。経済緊密化が進む。
株価の上昇余地は大きく、配当性向も比較的高い
主要指数構成銘柄の平均配当利回り(7/5時点、%)

景気動向、企業の競争力などを考慮すると、国際的にみてA株、香港株の上昇余地は引き続き大きい。また、中国株は現在、配当シーズンの真っ最中。利回りは特に香港株、その中でもH株が高い。


秋の最高指導部の人事交代を控え、政府は経済の安定運営に注力。リスクは限定的とみる

中国は今年秋に5年に一度となる中国共産党全国大会を控える。習近平国家主席、李克強首相を除く最高指導部メンバーの多くが定年で交代するとみられ、非常に重要な政治イベントとなる。当局は経済・社会の安定を最重要視しており、政策を総動員する可能性も。その分、テールリスクは低いとみる。

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