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B株市場改革に関する新聞報道について

06.09.20

2006年9月11日付「証券時報(中国)」において9月8日に上海にて開催された「非流通株改革後の純B株企業出口」と題するフォーラム(上海B株市場改革に関する会合)についての報道が掲載された。当会合は、上海証券取引所が主催し純B株企業、中国国内証券会社が参加し、弊社からも内藤誠二郎社長が招聘され参加した。会合では「A株市場の非流通株改革が近く終了することから、B株市場についても改革の機がすでに熟している」との見方が明らかとなった。

B株市場に注目している機関投資家の「亜州投資基金」の陳董事長は「企業の上場は資金調達のためだが、現在のB株市場は資金調達機能がなく、企業に多額の出費を毎年強いている。こうした事態は、B株企業と投資家にとって明らかに不公平であり、こうしたB株市場の問題を解決するには、問題についての責任の所在を明確にするべきであり、これはB株市場の管理に対する政府の姿勢に関わることである。」と強調した。
一方、内藤社長は「海外投資家は企業の発展という将来性を重視しており、マクロコントロールや企業業績といった短期的な変化で投資マインドを変えることはない。当社が中国市場に参入して11年が経過したが、投資家の残高は絶えず増加しており、われわれは長期投資の姿勢を堅持する。ついてはB株市場の改革に向け指導的な役割を積極的に持つよう当局にお願いする。」と語った。

■まずは資金調達問題の解決■

「上海上市公司董事会秘書協会」の沈秘書長と「亜州投資基金」の陳董事長は、「業績 が良好なB株企業について増資などの資金調達機能を復活させるべき」とし、沈秘書長は「業績が一定基準を満たしたB株企業がA株増資を行うことに何の障害もない。」と強調した。また陳董事長は「資金調達の問題が解決すれば、B株企業は積極的に業績の改善を進め、企業価値の向上が可能となる。改革は好調な業績という下支えを必要としている。」と語った。

■幹事証券会社もB株の出口を模索■

B株市場の改革という問題について広発証券および内藤証券よりそれぞれ2つずつの案が提示された。広発証券からは「A株増資を実施しその調達資金でB株を買い戻す“増資・買戻し方式”」と「B株とA株を直接交換する方式」の2案。
一方、内藤社長からはB株市場問題の解決案として「国内投資家に対しては、A株とB株の一定期間内における価格差に基づき、B株をA株と交換する。国外の投資家に対しては、『適格海外機関投資家(QFII)』は直接A株を保有し、QFII資格を持たない投資家はQFIIの子口座内でA株を保有する。」というアイデアを提出し、さらにもうひとつの案として「国内投資家と同様に、国外投資家のB株を価格差に基づき、B株をA株と交換する。この方法は人民元の自由交換に向けた試金石となりうる。」と語った。

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