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【1月31日の香港市場】

2018.01.31 17:58

 主要指数は3営業日ぶりに反発。ハンセン指数が前日比0.85%高の3万2887.27ポイント、H株指数が1.28%高の1万3561.65ポイント、レッドチップ指数が0.04%高の4819.21ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約2%増加し、概算で1768億1600万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は上海経由が49億6100万元、深セン経由が11億4700万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 世界的な金利上昇などが引き続き利益確定の材料となり、前日の米国株市場では主要指数が続落。さらにニューヨークWTI原油先物も続落した。外部環境が一段と不透明になり、本日の香港株市場でも利益確定の動きが継続。主要指数は小安く寄り付いた。もっともハンセン、H株の両指数はもみ合いながらも取引終了にかけて上げ幅を広げ、高値引けした。レッドチップ指数もかろうじてだが、終値をプラス圏に乗せた。注目されたトランプ大統領の一般教書演説は特段の波乱もなく通過。中国への批判も抑え気味だったことで米中関係悪化のリスクが和らぎ、買い戻しの手がかりになった。

 生保最大手の中国人寿保険(02628.HK)が明らかにした17年12月本決算の業績見通しが大幅増益となったことで、3.11%高と反発。業績期待がセクター全般に広がり、生保2位の平安保険(02318.HK)が2.71%高、太平洋保険(02601.HK)が1.79%高だった。堅調な業績と期末配当への期待感から銀行株も持ち直し、中国建設銀行(00939.HK)が1.80%高、中国工商銀行(01398.HK)が1.78%高、中国銀行(03988.HK)が1.72%高。また、期末決算の好業績見通しを明らかにした非鉄大手の洛陽欒川(03993.HK)が反発し、3.97%高だった。燃油価格の高騰に一服感が漂い、中国南方航空(01055.HK)が2.82%高、中国東方航空(00670.HK)が2.75%高、中国国際航空(00753.HK)が1.59%高と、大手航空3社が上昇。海運最大手の中遠海運控股(01919.HK)は期末決算の黒字転換見通しを明らかにし、主力事業の回復を手がかりに1.31%高と買われた。

 米中関係悪化の懸念後退を受け、両国で事業展開する食肉会社の万洲国際(00288.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる4.19%高で引けた。スマホ部品の輸出も手がける舜宇光学科技(02382.HK)が2.65%高、瑞声科技(02018.HK)が1.55%高。個別ではマーケティング会社の品牌中国(00863.HK)が56.52%高。筆頭株主の交代を発表し、思惑買いが膨らんだ。

 一方で業績懸念から本土系の電力株がさえず、華潤電力控股(00836.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率2位となる1.63%安だった。期末決算での大幅減益見通しを明らかにした華能国際電力(00902.HK)と華電国際電力(01071.HK)はそれぞれ2.32%安、2.30%安で取引を終了。油田サービス大手の中石化石油工程技術服務(01033.HK)は17年も引き続き巨額の赤字を計上する見通しとなり、6.04%安に沈んだ。(中国部・畦田)
 
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