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【1月31日の中国本土市場】

2018.01.31 17:11

 主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が3日続落し、前日比0.20%安の3480.83ポイント。B株指数は反落し、0.68%安の344.74ポイントだった。深セン市場はそろって3日続落し、深セン成分指数が1.05%安の1万1159.67ポイント、B株指数が0.23%安の1197.29ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約13%増加し、概算で4941億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は売り越しが続き、売越額は2億900万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は3億5600万元の買い越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場は長期金利の上昇を嫌気し、ダウ平均が大幅続落。下げ幅は約8カ月ぶりの大きさとなり、中国本土市場の投資家心理も悪化した。上海総合指数は朝方から軟調に推移したが、昨日まで大きく調整していた大型株が買い戻され、上げに転じて前場を終了。後場はプラス圏で寄り付いたものの、序盤で下げに転じた。後場の中盤で本日の安値を付けた後、下げ幅を縮めて取引を終了。上海市場は全体の7割半の銘柄が下落。深セン市場の下落銘柄は全体の8割近くに上った。

 こうしたなか、昨日まで大幅に調整した大型株が堅調。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は1.22%高となり、3日ぶりに反発。上海市場と深セン市場の大型株300銘柄で構成されるCSI300指数も3日ぶりに反発し、0.46%高だった。一方、中小型の銘柄が幅広く売られ、深セン市場の中小企業板指数は1.71%安、創業板指数は2.65%安だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、時価総額な銀行株が総じて堅調。四大国有銀行株はいずれも上昇し、中国工商銀行'A'(601398.SS)が2.74%高、中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.38%高、中国銀行'A'(601988.SS)が1.33%高、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.90%高だった。保険株は軒並み買われ、太平洋保険'A'(601601.SS)が3.37%高、平安保険'A'(601318.SS)が2.31%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が1.96%高、中国人寿保険'A'(601628.SS)が0.86%高。こうした大型株が堅調だったことで、上海総合指数は下落した構成銘柄が多かったにもかかわらず、下げ幅が小さかった。二大石油株はいずれも売られ、中国石油化工'A'(600028.SS)が1.80%安、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.09%安だった。

 そのほかでは、不動産株の上昇が目立ち、万通地産【売付のみ】(600246.SS)がストップ高だったほか、保利房地産(600048.SS)が4.29%高、信達地産(600657.SS)が4.19%高。春節(旧正月)連休が近づき、旅行会社の中国国旅(601888.SS)が4.65%高。酒造株も買われ、茅台酒(600519.SS)が3.02%高だった。

 上海B株市場は全体の8割半の銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の7割半だった。(中国部・千原)
 
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