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【11月15日の中国本土市場】

2018.11.15 16:52

 主要指数はいずれも上昇。上海市場は上海総合指数が反発し、前日比1.36%高の2668.17ポイント。B株指数は4日続伸し、1.50%高の284.48ポイントだった。深セン市場はいずれも反発し、深セン成分指数が1.18%高の8002.09ポイント、B株指数が0.29%高の905.04ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約2%減少し、概算で4040億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも買い越しに転じ、買越額はそれぞれ24億6400万元、3億5200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場のダウ平均が4日続落。上海総合指数も小安く寄り付いた。もっとも、米国による貿易問題への改革要求に、中国が書面で回答をしたとの報道を背景に、序盤でプラスに転じた。その後は上げ幅を拡大する展開。後場に入ると一本調子で上昇し、高値引けした。上海市場と深セン市場はいずれも全体の8割半の銘柄が上昇。上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.19%高だった。中小企業板指数は1.22%高、創業板指数は1.40%高だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、保険株が堅調。中国人寿保険'A'(601628.SS)が3.08%高、太平洋保険'A'(601601.SS)が2.74%高、新華人寿保険'A'(601336.SS)が2.06%高、平安保険'A'(601318.SS)が1.79%高だった。

 そのほかでは、イノベーション型企業向け株式市場「科創板」への設立期待から、ベンチャーキャピタル関連株が強い。張江ハイテク(600895.SS)、康力電梯(002367.SZ)、大衆公用事業'A'(600635.SS)がストップ高。上海・ロンドンストック・コネクトが12月8日に始まる可能性が報じられ、証券株が堅調。東方証券'A'(600958.SS)が3.71%高、浙商証券(601878.SS)が3.36%高、華泰証券'A'(601688.SS)が2.77%高、中信証券'A'(600030.SS)が2.05%高。米国市場の天然ガス先物が上昇し、ガス株も上昇。深セン市ガス(601139.SS)が4.18%高、金鴻控股(000669.SZ)が2.52%高、重慶燃気(600917.SS)が2.07%高だった。

 一方、医薬品費用の削減のために国による医薬品の集中買入れが議論され、医薬株が安い。恩華薬業(002262.SZ)が5.43%安、国薬一致薬業'A'(000028.SZ)が1.13%安、上海医薬'A'(601607.SS)が0.57%安だった。

 上海B株市場は全体の9割半の銘柄が上昇。深センB株市場は全体の7割あまりの銘柄が上昇した。(中国部・関)
 
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