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【11月24日の中国本土市場】

2017.11.24 17:01

 主要指数はまちまち。上海市場はいずれも反発し、上海総合指数が前日比0.05%高の3353.82ポイント、B株指数が0.45%高の341.77ポイント。深セン市場はそろって3日続落となり、深セン成分指数が0.06%安の1万1168.39ポイント、B株指数が0.76%安の1163.82ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約21%減少し、概算で4402億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は9億4400万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は4200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 日本が祝日だった23日は、上海総合指数が前日比で2.28%安となり、3日ぶりに節目の3400ポイントを割りこんだ。きっかけとなったのは、昨日10時(日本時間)に招集された中国人民銀行(中央銀行)と中国銀行業監督管理委員会(銀監会)による緊急会議。オンライン小額ローン会社の設立承認を停止することなどが目的と伝わり、金融規制の強化や投機的資金が細るとの思惑から、株式を売却する動きが広がった。もっとも、この急落を海外マネーは買い場と見なし、「滬股通」や「深股通」の売買代金は大きく膨らんだ。

 本日の上海総合指数は低く寄り付き、朝方は上げに転じる場面もあったものの、売り圧力は依然として強く、すぐにマイナス圏に沈んだ。後場寄り後に本日の安値を付けると、徐々に下げ幅を縮小。後場の中盤でプラスに切り返すと、その後は前日終値を挟んで一進一退となり、小幅高で引けた。上海市場は全体の5割半の銘柄が上昇。深セン市場は上昇銘柄の方が多かったものの、深セン成分指数は小幅安となった。昨日の急落を受けて投資家心理は委縮し、両市場合計の売買代金は4日ぶりに5000億元を下回った。

 上海A株市場の主力セクターは、時価総額の大きな銀行株がまちまち。二大石油株はそろって上昇し、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.32%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.16%高。保険株は総じて軟調だった。こうしたなか、杭州解百(600814.SS)がストップ高。同社など3社が共同出資した中国初のシェアホスピタル(共享医院)が浙江省杭州市に設けられることになり、これが材料視された。シェアホスピタルは複数の医療機関が、医療設備などをシェアするショッピングモール型の病院。設備費用の低減などが見込まれるほか、総合的な医療を受けられることから、こうした病院への期待が高まっている。

 上海B株市場は全体の6割半の銘柄が上昇。深センB株市場は下落銘柄の方がやや多かった。(中国部・千原)
 
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