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【8月18日の中国本土市場】

2017.08.18 17:01

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数がかろうじて続伸し、前日比0.008%高の3268.72ポイント。B株指数は3日続伸し、0.19%高の337.54ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が5日ぶりに反落し、0.37%安の1万614.08ポイント。B株指数は小幅に続伸し、0.03%高の1170.89ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約9%減少し、概算で4799億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は買い越しに転じ、買越額は3700万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は売り越しに転じ、売越額は10億1100万元だった。

 ニューヨーク市場が政治的混乱やスペインでのテロ事件を背景に大幅安となったことから、上海市場でも売りが先行。上海総合指数は低く寄り付いた。前場は軟調だったが、大型株に支えられ、後場の序盤で上げに転じた。終盤では前日終値付近での小動きとなり、わずかに上昇して取引を終了した。上海市場は全体の5割半の銘柄が下落したが、大型株に支えられ、上海総合指数はわずかに上昇。深セン市場は全体の6割あまりの銘柄が下落した。北朝鮮問題、米国の政治的混乱、スペインでのテロ事件など、海外情勢の不透明感が強いなかで週末を迎えることもあり、手控えムードが強かった。

 上海A株市場の主力セクターでは、銀行株、保険株、二大石油株がまちまち。こうしたなか、昨日に続いて混合所有制改革(民間資本の誘致)が実施されるとの見方が出ている銘柄が買われた。洛陽玻璃'A'(600876.SS)、中国核建(601611.SS)が2日連続のストップ高。国家発展改革委員会が混合所有制改革の第三弾に向けて準備していることを明かし、これが材料視された。一部の地方政府系の国有企業も第三弾の対象になることに言及したことから、上海市政府系の銘柄も堅調。万業企業(600641.SS)がストップ高だった。

 深センA株市場では粤港澳大湾区の関連銘柄が堅調。海峡航運(002320.SZ)が5.29%高、中国国際コンテナ'A'(000039.SZ)が2.65%高、塩田港(000088.SZ)が2.62%高。香港マカオを含む珠江デルタ諸都市の協調的発展計画を近く提出すると、国家発展改革委員会が明らかにし、これが手がかりとなった。

 上海B株市場は全体の5割半の銘柄が上昇。深センB株市場は上昇銘柄の方がわずかに多かった。(中国部・千原)
 
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